Number 10

一度助けた白鳥を墜としちゃいましたよ。レーザー避けるの意外と簡単でしたよ。

艦隊沈めちゃいましたよ。気分爽快でしたよ。意地でも買うって決めましたよ。

そんで、万年大尉を助けちゃいましたよ。永瀬の親族みたいな人と会っちゃいましたよ。

でも、世話になったチョウゲンボウはSu-47を4機射出した後に沈んじゃいましたよ。

直前に退艦した大統領が、むこうの大統領と握手なんてしちゃってるんですよ。

その足でノースオーシア行ったんですよ。なんかみんな歌いながら合流してくるんですよ。

俺ね、この辺でちょっと潤んじゃいましたよ、目が。なんかもうね、まるで映画ですよ、映画。

でね、対空施設全部ぶっ壊したら山の向こうで爆発がやばいんですよ。うるさいんですよ。

そしたら、トンネル開いたから中入れって言われて入ったんですよ、地下施設。

なんか一機追ってくるんですよ。おまけに機銃がうっとうしいんですよ。

なんとか中心部破壊しましたよ。大尉も成功しましたよ。

そんでね、いざ脱出となったら、ゲートが閉まっていくんですよ。

閉じてゆくゲートをくぐり抜けて出口まで突き進みましたよ。ええ。

でね、ついにね、夜空が見えたわけですよ。

 

 

 

 

 

成功を確信した瞬間、床面にぶつかりましたよ。

もうね、バカかと。アホかと。

いったい俺はなんのためにここまで来たんだ、と。

戦争終わらせるんじゃなかったのかよ、と。

俺が墜落してどうすんだよ、と。

要するに、学校から帰っても暇な俺は、何度でもリトライしてやるってこった。